「結婚したら自由に使えるお金が減ったわー」と嘆く既婚男性の知人がぼくの周りに一定数います。
ぼくはそんな彼らに「自由に使ってるじゃん」と指摘するのですが、その理由が彼らには気に喰わないようでなかなか受け入れてもらえません。まあ別にいいんですけど。
今日は結婚後に減った(失った)と勘違いされる「自由に使えるお金」について
結婚後に使えるお金が減る、とは
独身時代は衣食住の基本的な支出以外はすべて「自由に使えるお金」でした。
趣味につぎ込もうが、お洒落な服を買おうが、彼女に指輪をプレゼントしようが何でも自分の意志でお金を使えます。好きなものに好きなだけ使えるし、お金が貯めるのが好きな人は節約生活を送るのもまた自由です。
それが結婚してからというもの、住宅ローンの返済、車の購入代金、老後の蓄え、子ども用の貯蓄、養育費などの家族全体の支出が増えていきます。嫁さんからは節約のためにと「月いくら」というお小遣い制を宣告されたりもします。
多くの旦那さんは独身時代との落差から自由が奪われたと感じるのでしょう。
なぜ自分だけが「奪われた」と感じるのか?
「自由が奪われた」
飲み屋で旦那のお小遣いの話になると決まってこの話題になります。奪われたということは奪った人がいるわけで、ここでは嫁さんが悪者にされます。それがぼくには理解できない。
嫁さんが財布の紐を握っているのは家族のため。仮にそうでないなら自分が管理すれば良いだけの話。そんな当たり前のことも実行しないで飲み屋の一角でくだをまくのはどうなのか?
「自分で管理すればいいのに」と指摘すれば、大概はバツが悪そうな顔で「嫁さんが許してくれないから…」と消極的な物言いをします。
「嫁さんは家族を想って努力してくれてるんだから一方的に悪者にしちゃいけないよ」と諭すようにいうと相手は(軽口を叩く相手を間違えた)という渋い顔になります。すいませんね空気読めなくて。
「尻にひかれてるオレ可哀想」といった同情を誘う雰囲気が嫌いなんです。悪役にされる方が可哀想だし。嫁さんだって色々と我慢してるんだぞー
結婚前からわかってたことでしょ?
そもそもね、こんな話は昔からあった。
既婚者の先輩方に色々話を聞いたり、インターネットで結婚のメリットデメリットの情報を集めたり、将来設計なんてのもやってみて金勘定もしてみたでしょ。
自由に使えるお金が減る、なんてのは普通に考えればわかる、いや考えなくても勝手に耳に入る話です。それでも結婚したんですよ。
それなのに「自由に使えるお金が~」って嘆くんです。いやいや、わかってたことでしょ?(笑)
幸せな家庭への投資と考えよう
そこで冒頭のぼくの指摘に戻ります。
「自由に使ってるじゃん」
そうやって「結婚したら自由に使えるお金が減ったわー」と嘆く既婚男性の知人に言ってやるんです。
自由に使えなくなったお金の行き先ってどこでしょうか? 大方は住宅ローンの返済、車の購入代金、老後の蓄え、子ども用の貯蓄、養育費などの家族全体の支出にお金を使います。
どうして結婚したんでしたっけ?
子どもを授かったのは何ででしたっけ?
生涯の伴侶が欲しかった。子どもを授かり一緒に生きたかった。理由は人それぞれだと思いますが全て自分で選択した人生です。その選択を維持するためにお金を使ってるんです。
ほら、自由に使ってるじゃないですか。
そりゃあ独身時代に比べて趣味や遊びに使えるお金が減ったかもしれない。でもそれだけの投資を家族にしたんですよ。楽しいことより大切なものに投資する人ってカッコイイゾ!
だから家族の一員であるあなたにしかできないその尊さを噛みしめるべきなんです。「小遣い制なんて可哀想w」といった世間のヤジなんて言わせておけばいいんですよ。
「自由に使えるお金」の額は変わっていません。
ちゃんと幸せな家庭への投資を自らの判断で選んでいます。
そんな旦那さん、最高にカッコイイです!