ネットゲーム廃人から復帰した既婚者の話

既婚者はネットゲームに手を出さない方がいい。

ネトゲ廃人だったぼくからの警告です。

ネトゲとはネットゲームの略称、オンラインゲームとも呼ばれます。主にオンラインによるコンピュータネットワークを利用したゲームを指します。今回は、ぼくが体験したMMO(大規模多人数参加型オンライン:Massively Multiplayer Online)が中心のお話です。

ハマったネトゲはFF11

ネットゲーム廃人から復帰した既婚者の話

数あるネトゲの中でぼくがハマったのはFF11(FINAL FANTASY Ⅺ)。もう10年以上前になるんですねえ。懐かしい…

当時は家庭用ゲーム機ソフトで大人気RPG『FINAL FANTASY』シリーズがオンラインゲームに参入したことで話題になりました。ネットゲームではMMORPGというカテゴリーに入ります。

それまでの『FINAL FANTASY』シリーズはほとんどプレイ済みということもあったので、ネトゲへの抵抗はほとんどありませんでした。FF11でネトゲデビューした人は結構多いんじゃないでしょうか。

ネトゲには終わりがありません。ミッションやクエストが延々と追加されるため、ゾッとするほど膨大な時間を吸われます。FF11は、ぼくのゲーム人生の中で最も時間を費やしたゲームになりました。断トツ。

FF11の思い出を語る

FF11は結局4年間くらいやったのかな?

ぼくはいわゆるPC組で、拡張ディスク『ジラートの幻影』からの参入して、『プロマシアの呪縛』、『アトルガンの秘宝』までやりました。少し当時の思い出を振り返ろうと思います。FF11経験者と暇な方だけお付き合いください。

当時のパラメータ

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Linkshellの仲間たちと

まずはこちらをご覧ください。

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数値的にはネトゲ廃人認定されてもおかしくないパラメータです。当時のレベルキャップはLv75(ぼくがヴァナ・ディールを去った後にLv99まで引き上げられたみたいですね)

[aside type="normal"]ネトゲ廃人とは、パソコンのオンラインゲーム(ネットゲーム=ネトゲ)に重度にのめりこみ、正常な社会生活を送れなくなっている状態の人間のことを指します。[/aside]

パーティーを組んで戦闘するゲームシステムなのに、パーティーからお誘いがこない不人気ジョブのシーフをメインジョブに据えて、全てのサポートジョブ候補を必要レベル数のLv37以上にする。まずこの時点で異常。

上表のTotal Exp.3277150は全ジョブの合計獲得経験値です。200Exp.のモンスターを平均3分で倒すと仮定した場合、820時間掛かります。ドン引きですよね。ぼくもそう思います。

ライトユーザーならメインLv75、サポジョブLv37をひとつ育てるだけでもハードルが高い。それに加え、複数ジョブをカンスト(Lv75)しているプロ冒険者とパーティーを組もうものなら、立ち回りの悪さや装備のショボさで叱責される優しくない世界です。FFは遊びじゃないんだよ!と誰かが言ってました。

FF11はレベル上げする狩場までの移動が30分以上かかる常軌を逸したゲームでも有名でしたね。

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日本人はヴァナ・ディールでも律儀に行列を作る

「Linkshell(ギルドのようなもの)イベントで必要だから」という理由だけで赤魔導士をカンストしちゃう。

「パーティーを組むのが疲れたから」という理由でソロプレイができる獣使いをLv60超。

さらに合成スキルは全て60、裁縫は師範レベル。稀にできるHQ品をLinkshellの仲間に融通していました。今思うとLinkshellでの存在価値を示したかったんだろうな…(遠い目)。

さらにさらに合成スキルをひとつ60以上にすると他の合成スキルが60以下に落ちる仕様だったので、セカンドキャラを調理を師範レベルに育てました。

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HNM(FF11における最強レベルの敵)のケルベロスさん

裏世界LSやHNMLSにも所属していました(あ、これだけでネトゲ廃人認定されそう)

引退する直前は、裁縫に使う虹糸を採集するためにバフラウ段丘か東アルテパ砂漠で蜘蛛狩りしていたっけ…シ/獣でソロプレイが日課だったなー。

全盛期のプレイ時間は月100時間を超えています。

友達に誘われない限り、平日夜や休日はアパートに籠ってネトゲ三昧でした。正常な社会生活とは言えませんでしたね。社会人になって自立しているとはいえ、自分の子どもがこんな状況だったら普通に泣けてくる。お父さんお母さんゴメンヨ…。

リアル復帰したキッカケ

当時は東京で働いていました。一人暮らしだったので歯止めが利かなくなっていましたね。

ネトゲにどっぷりハマってから4年目の春に転機が訪れました。勤めてた会社で事業再構築による大規模な部署異動があり、ぼくも対象者に選ばれたのです。

マネージャーに詳しく聞くと、いままで培ってきたノウハウが新しい部署では活かせないことが判明したので、さっさと辞めて地元新潟へ戻ることに。都会は肌に合わなかったし、どうせ再スタートするなら地元でのんびりやろうと決心しました。

そして新潟の新しい職場で気の合う同僚たちに巡り合い、プライベートでもよく遊ぶようになったんですね。職を変えた今でもつながってる仲間です。あの頃は楽しかったなあ。ネトゲ環境は新潟に戻っても構築していましたが、次第にログインする時間は減っていきました。ま、自然な流れですよね。

ネトゲより優先すべきことがある、そんな当たり前の感覚がまだ残っていたので、ぼくは現実世界に復帰できました。

復帰して思うこと

ネットゲームは滅茶苦茶楽しいです。ぼく自身、4年近くハマりましたからね。だからこそ断言します。

既婚者はネットゲームをやるべきではない。

平日は帰宅してご飯を食べたら寝るまでネトゲ。休日は朝から晩までネトゲ。休み前は貫徹でネトゲ。話しかけても上の空。こんな人と誰が一緒にいたいと思います?

「自分は自制心が強いから大丈夫」なんて言い訳にもなりません。

その理屈が通るならダイエットに失敗する人なんていないんですよ。MMOは画面の向こう側にいる仲間を言い訳にして、ズルズルと長時間プレイになってしまいます。ぼくも自制が利きませんでした。自制心が強いならネットゲームに手を出すことを堪えてください。

単身者が自分の時間を浪費するのは自己責任ですが、既婚者はそうはいきません。あなたの時間の全てがあなただけのものではありません。

あなたのパートナーがネトゲ廃人だったら、どう感じますか? 一時の欲望に身を委ねて、幸せな家庭を棒に振ることになりますよ。

ゆめゆめお忘れなきよう…。

-夫婦のこと