注文住宅の注意点!プロと素人の線引きはしておこう

注文住宅って夢がありますよね。

自分で考えたレイアウトや内装で、家づくりが出来ちゃうんですから。オリジナリティ溢れる家にしたい欲求が抑えきれません。

でも、気を付けてください。ぼくらはマイホームづくりのど素人です。そこのところ忘れてはいけません。

今回は、注文住宅の売りである「自由設計」について考えたことをご紹介します。

自由設計で迷走する施主さんたち

注文住宅の注意点!プロと素人の線引きはしておこう

自由設計という甘い誘惑に踊らされて迷走する施主さんは世の中沢山いるのです。完成見学会を50軒以上回ったぼくの所感です。

絶対に譲れないこと(我が家の場合は家事動線)以外はプロに託すという結果になりましたが…そこに至るまでが大変でした

自由設計という単語のイメージが強すぎて注文住宅イコール自分で設計をすべき、もしくは設計したい、と考える人が多いです。

そんな先入観を持っている人ほど奇抜なデザイン(悪い意味で)に走ります。「自分が満足してるならいい、他人にとやかく言われたくない」と思われるかもしれませんが、いえいえ、とやかく言うのは半年後のあなたです。

自由設計の本質とは

注文住宅の自由設計って何でも自分で決めることじゃないですよ。

自分が建築デザインの素人であることを自覚しましょう。よっぽど勉強しない限りプロが唸るような良デザインを描ける訳がないんです。

奇抜なデザインの例

例えばサーファー仕様の家です。海沿いにその家はありました。

庭に吹き抜けで広めのシャワー室があるんです。サーフィンから帰ってきたらサーフボードを抱えたままシャワーを浴びることができ、そこから繋がっている脱衣室で着替えれば通常の生活にすぐ戻ることができるんだそうです。

サーファーならイカす!(古い)って感想が期待できますがぼくはサーファーではないのでよくわかりません。ただ思うのはこの施主さんは20、30年後もサーフィンをやっているのかな? そもそもサーフィンをしない家族はどう思っているのだろうか…

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あまりにも旦那寄りの設計だったので見学会のスタッフさんに「嫁さんは大丈夫なんですか?」と質問してみました。「奥様はサーフィンはされないので他の部屋の間取りや内装などを自分好みにする条件でOKしたそうです(苦笑)」

内装に目をやるとワイキキな感じ。波乗りプロサーファーの特大ポスターが貼ってあるし、サーフボードも何枚も飾ってあるし、観葉植物も南国仕様。なにあの古びたレディオは?

自分好みの内装?

どのへんが?

スタッフさんも「趣味に合わせて家づくりが出来ます」っていうのを推したいのか旦那さんをベタ褒め。どうせ旦那さんのアイディアをホイホイ取り入れて調子に乗らせたんだろうな?。嫁さんが不憫でした。

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工務店はあなたを止めない

完成見学会を回っていると一定数こういった奇抜なデザインの家に出会います。

メーカーの基本スタンスは「法律の規制内であれば施主様の意向に沿う」です。あとあとクレームがついても「あなたが決めたことだから」と言えるからです。だから素人の暴走を止めてくれません。

「なんで止めてくれなかったんだ!」と言われない程度に意見は挟むでしょうけど。

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罠にハマった嫁を説得

さて、自由設計の罠について語りましたが、罠に陥るのはあなた自身かもしれないですしパートナーである嫁かもしれません。はい、ウチの場合は嫁でした。

もともとぼくよりマイホームの憧れが強かったので、普段はおっとり系の嫁がいざ設計の段階に入ると珍しくテンションが上がってました。

アレつけよ!コレつけよ!コッチはこうでアッチはこう!みたいな。散歩前のワンコを見てるようで微笑ましいのですがちょっと落ち着けと。

(このまま進めるとサーファー仕様の家になってしまう。嫁を説得しなければ)

そんなとき役に立ったのが完成見学会での体験です。いくつかの家を例に出して「素人アイディアはダメ、プロに任せた方が良い」と考え直してもらうように説得しました。嫁も「これはちょっと…」と思う家がいくつかあったようで上手くいきました。いやー沢山回ってて良かった。

落とし所をみつける

プロに任せるといっても全部任せていたら折角の注文住宅のメリットを無駄にしてしまいます。なので嫁との落とし所として家事動線だけはめちゃくちゃこだわろうと決めました。自由設計への消化不良をここで解消します。

余談ですが家事動線の重点をおいたのは歩数です。家事は毎日するものですから一歩や二歩の違いでも長期的にみればかはりの移動距離になります。二人で何度も話し合って我が家に最適な家事動線を作りました。嫁も大絶賛の仕上がり。

家づくりで一番大切なことはどんなマイホームしたいか、つまりコンセプトを夫婦で協力して決めることじゃないでしょうか。生涯を通してどんな夫婦、家族になりたいか。「毎日家族と話したい」

とてもシンプルな我が家のコンセプトでしたが、それを伝えた工務店はプロの視点で色々な提案をしてくれました。ぼくらのような思いつきで行き当たりばったりのアイディアではなく、この先数十年を見据えた色褪せないアイディアです。

コンセプトこそが自由設計の本質なんだと思いますよ。

理想のマイホームを手に入れるために納得いくまで情報収集しましょう。実際にマイホームを建てた人のブログは参考になりますよ。

2024.Novelty01

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