上棟式のご祝儀、いくらまで出しますか?
親や親戚、友人、職場の同僚、インターネットなどご祝儀の金額と相場を知る術は沢山あります。
無難な金額設定でやり過ごすのもありですが、せっかく身銭を切るのですからプラスに転換したいですよね。
今回は、内装をグレードアップさせた上棟式についてご紹介します。
これからマイホームを建てられる人は参考にどうぞ。
上棟式とは
上棟式(じょうとうしき)とは、無事に棟が上がったことを喜び、棟梁や大工さんたちへの感謝の気持ちを表す意味で執り行われます。
上棟式を建前(たてまえ)とも呼ぶこともあります。
20年以上前に祖父が家を建てたときの上棟式では、魔よけの幣束(へいそく)を棟の一番高いところにおったてて、屋根の上から餅やお金をまいていました。
工務店の社長に聞いた話ですが、最近は上棟式を行わない人が多くなっているみたいですね。
「建物の守護神と匠の神を祀る~」といっても、無信心者なぼくにはピンときません。面倒臭いことも嫌いだし。上棟式を行わない人の気持ちはちょっとわかる。
それに、上棟式を行わなくたって棟梁や大工さんたちはキッチリ仕事してくれます。
けれども、ぼくから言わせれば上棟式をやらないのは非常にもったいないと感じます。
上棟式のやり方次第では+αのお仕事が期待できるんですよ!
建築費用はケチっても上棟式は投資すべし
ぼくが考える上棟式での目的は棟梁や大工さんへの感謝を伝えることです。
前述した通り、ぼくは無信心者なので破魔矢を飾るとか四方に酒・塩・米を撒くとかは正直どーでもいいんです。
その代わりに情熱を注いだのが『施主のあいさつ』と『ご祝儀』です。
実際に使った上棟式のあいさつ文
平日は仕事、休日は工務店の担当とべったりで棟梁や大工さんたちとは話す機会を持てずにいました。だからこそ、上棟式はレミ家の施主という人物をプレゼンするチャンスです。
理想は、棟梁や大工さんたちへの感謝を余すことなく伝えることで「残りの工期も気合入れてやってやるぜ!」と奮起してもらうことです。
ちゃんと施主のあいさつをする人が少ないのか工務店の担当が、
とか言ってましたが、ふふん!ガッツリ考えてきましたからね。
実際に使った原稿はこちら↓
皆さん、こんにちは施主のレミです。
初めてお会いする方もいらっしゃいますね。今後ともよろしくお願いいたします。
さて、本日は無事上棟をすませることができました。ありがとうございました。この新しい家に妻とレミ坊、そしてあと一人これから頑張る予定なので合計4人で住むことになります。
私は平日家にいないものですから我が家が出来ていく様子を見れずに寂しく思うところもあったりします。
でもですね、週末家にいるとよく棟梁の怒鳴り声が聞こえてくるので実は安心していたりするんです。
それだけ真摯に仕事に取り掛かっていただけてるんだなぁと思いますから。頑張ってね〇〇君(若手の大工)
さて、私もそんな棟梁に怒られるかもしれませんが、夜な夜なこの家にへ忍び込んでは各部屋の隅っこに立って完成イメージを妄想しながら過ごしています。
妻に「変人にみられるからやめろ」と注意されましたがやめられません(笑)
まあそれほど楽しみにしているということでご容赦ください。
まだ工事は続きますが、くれぐれも安全第一でお怪我や事故のないように思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは乾杯!
暗記してめっちゃ練習しました。
こんな若造がまともなあいさつをするなんて思ってなかったんでしょう。
年配の方の中には「ほぅ」と感嘆の息を漏らす人もいました。
ご祝儀は担当工務店の相場を上回るべし
ご祝儀の金額っていくら出すか迷いますよね。
ネットで調べても地域や家の規模によって相場が様々なのでいまいちよくわかりません。
ぼくの場合は単刀直入に工務店担当から聞きました。
といった感じ。
意外と簡単に教えてくれました。
工務店の担当から聞くというのが重要です。
ネットの情報を精査して当たりを付けても、工務店の人達が世間一般の相場より貰っていたら意味がありません。
「いつもより多い」と思ってもらうためには、彼らの相場を知る必要があるんです。
ここでインパクトを与えたい! ぼくは清水の舞台から飛び降りるつもりで、担当から聞いた相場の倍をご祝儀として出すことにしました。
倍プッシュだ……!
棟梁や大工さんたち一人一人にご祝儀を手渡ししました。担当曰く、工務店を通すと全額行き渡らないこともあるそうなので。
出席できなかった大工さんや事務のおばちゃんにも、とにかく全員に渡しました。
アホみたいな大判振る舞いですが、社長には建築費用を大分勉強してもらいましたし、どこかで還元しなければ本当にケチな男になってしまいます。
マイホームの値引き交渉を成功させるコツ
やるなら次につながるタイミング、上棟式のご祝儀と決めていました。
棟梁の胸を打った上棟式
上棟式の次の日、いつも現場で大工さんたちと世間話をしている義父から教えてもらいました。
実は棟梁が別の現場に移るため我が家は中堅大工さんに任せる手筈だったようで、良くしてもらった義父に「たまにしか会えなくなるねー」とか話してたそうです。
そんな棟梁が朝方に我が家に現れました。
別の現場に移動しておいたはずの大工道具をガチャガチャと持ってきて、
といって作業を始めたそうです。
次の休日、残留してもらった御礼をするために現場へ顔を出すと、
とニヤニヤしながら応じてくれました。
いやー気持ちが通じて嬉しかったなあ。
棟梁が「そんなことより」とさっきまで加工していた箱を見せてくれました。
なんとニッチ(小物や本が置けるカベの窪み)をサービスでほとんどの部屋に付けてもらいました。
上棟式後に帰りの車で社長と棟梁が話し合ったらしく、棟梁自らニッチ追加を提案してくれたらしいのです。
そのあと現場にきた社長に聞いたら「棟梁に言われたらねぇ」と苦笑いし、棟梁も「ご祝儀以上の仕事しちゃったな」と笑っていました。
嫁もニッチ追加でお洒落になった部屋にご満悦です。
上棟式は棟梁や大工さんたちへの感謝の気持ちを表す意味で執り行われますが、より良いマイホームのために活用するのもありですよ♪
理想のマイホームを手に入れるために納得いくまで情報収集しましょう。実際にマイホームを建てた人のブログは参考になりますよ。