あなたの常識は非常識
他人から「そんなことは常識だ」となじられると、ついカッとなる『大人げない大人』に定評があるレミです。こんにちは
何かにつけて「常識」って言葉を乱用して周りを不快にさせる人っていますよね。今回は世にはびこる『常識ンガー』の浄化を試みる回です。
常識ンガーは嫁にも嫌われます。自覚してる人はこの記事を機に改善しましょう。常識なんて言わずに自分の思いをぶつけるんだ!
素直になーれ、素直になーれ~!
これが常識ンガーだ!
世の中には色んな常識ンガーが存在しますが、大体は次の特徴が当てはまります。
- 自分がいつも正しいと思っている
- ボキャブラリーが貧困
- コミュニケーションがヘタクソ
- 常識を知らない
なぜ常識ンガーは「常識」という言葉を使いたがるのか。最近ぼくが遭遇してゲンナリした常識ンガーを紹介します。
ケース1:姑が常識ンガー
毎朝のゴミ出しはぼくの仕事で、朝おきたらゴミ箱からゴミ袋を取り出して口を縛り、出勤するまでの間、一時的に玄関先へ出しておきます。
そこに隣家(嫁の実家)から姑が可愛い孫の様子を見にやってくるのですが、玄関先に置いてあるゴミ袋を一瞥して、「子どものオムツは見えないように袋に包んだ方がいい」と言うわけです。
ぼくも(そういえば嫁にも同じこと言われたなーしまったしまった)と反省し、「そうですね。すいません」と言いながらゴミ袋に手をかけたそのとき
「…常識だと思うけど」
と姑が言い放ったのです。
その一言が唸りを上げて左耳から侵入し、脳内で3,4回リフレインされて右耳から抜けると、ぼくは静かにブチリと切れます。ほう、常識とな…
オムツはゴミの部類でも汚い部類。排泄物が入ってますからね。ゴミ収集作業員の人たちのことを考えれば、オムツだと認識できないように袋に包む配慮があってもいいかもしれない。うん、思いやりは大切だ。
だがしかし、それを常識だと咎めるのは如何なものか? 良識ではあっても常識じゃない。
自分が正しいと思ってるけど、自分の力だけでは相手を説得できない。もしくは、相手の理解が得られるまで説明するのが疎ましい。だから「常識」の一言で片づける。姑はこのタイプです。
ケース2:上司が常識ンガー
もう一つの事例は直属の上司です。とある工事業者に対する電話口で、上司はこう言いました。
「一本のメールには一つの要件。常識でしょ!」
そのあとのやりとりを聞いていると(デスクが近いうえに怒り口調&声がデカイので嫌でも耳に入る)、どうやら業者が上司宛に送ったメール内容に問題があったようです。
作業報告メールに別案件の作業日程も入れていたそうで、いつもの形式的な作業報告だと思い込んで流し読みした上司は、別案件の作業日程を見逃し、当日の受け入れ準備が間に合わなかったため憤慨した、と。
ある意味すごい。どうしてそれを「常識だ」と言い張れるのか。
そもそも、こちらにも落ち度があるはずなのに常識を振りかざすのってどうなの…。「メール内容をちゃんと読むのは常識でしょ」ってブーメランが返ってきてもおかしくない内容なんだけどなあ。
まあ、お客様相手にブーメランを返す人なんてなかなかいません。立場を利用して「常識」を振りかざす人の多いこと多いこと。そうすることで自己承認欲求が満たされるんですよね。上司はこのタイプです。
常識ンガーが生まれる理由
姑と上司にある共通点は自分の発言に影響力がないことを悟ってるところです。無意識なのかもしれませんが。
大多数の人が共通に持ってる普通の知識や思慮分別のことを常識といいます。つまり、常識を振りかざす人は自分の意見では相手に影響を与えられないから、その他大勢の力を借りて主張を正当化しているにすぎません。
自分の意見に自信がある人は「常識だ」なんて言う必要がありませんからね。
主張が通らないことに傷つき、疲弊し続け、自信をなくした人が常識ンガーに変貌するのです。
常識ンガーを弱らせる方法
常識ンガーをのさばらせておくのは精神衛生上よろしくないです。常識ンガーを弱らせるためにぼくが実践している方法は次の通りです。
復唱する
意外に効くのが相手の常識発言を復唱することです。
常識ンガーが常識を振りまくときは、往々にして感情的です。我を失ってなければ「常識だ」だなんて思慮の浅い恥ずかしいことは言えません。
確認するように復唱すると、常識ンガーはその意味を考えるために少し冷静になります。そうすると羞恥心で爆発します。
利口な常識ンガーは自分の発言を訂正、撤回します。「そ、そうだよっ!」と強がる輩もいますが、それ以上の言及はしなくなるでしょう。
常識の定義を確認する
常識ンガーの多くは、常識という言葉の意味を知りません。自分や周りの極一部の人間が知ってることを平気で「常識だ」と言います。
このように尋ねると常識ンガーは戸惑います。そして彼らは「私の周りでは~」としか言えません。風呂敷を広げても証明しようがないですからね。
コイツに常識を語るとボロがでる、と思わせることができればOKです。あとは適当に「はあ、そうなんですか」と相槌打っとけば解決します。
個人にフォーカスする
常識ンガーは味方がいないと、途端に勢いがなくなります。
「誰々も私の意見に賛同してくれてる!」みたいな、その他大勢を隠れ蓑にして主張することに慣れてしまってるせいですね。
個人にフォーカスすると「私はそんなに思ってないけどね。周りがさ・・・」といった具合に弱腰になります。個人的にはこの方法が一番好きです。腹を割って話そうぜ!
常識ンガーを浄化する
常識ンガーも昔は普通の人間でした。
しかし、世の中には自分の主張が通らない現実もあるのだということを悟り、「常識」という安易な武器を掲げたのです。常識を振りかざせば、大きな力があたかも自分の力のように感じられますからね。
常識ンガーとは「常識だ」と言われた側の関心が『非常識な自分』であって、自分の発言ではないことに気付けない可哀想な人たちなんです。
もし、あなたの周りに常識ンガーがいたらそのことを教えてあげてください。ひねくれた彼らの心を浄化してあげましょう。
素直になーれー、素直になーれ~!