iPadとタッチペンでデジ絵(デジタルイラスト)を始めました。
それまでスケッチブックに色鉛筆でアナログなイラストを描いていた自分にとって、iPad×タッチペンへの切替は衝撃的な事件でした。
もうスケッチブックには戻れませんっ!
今回はiPadでデジ絵を描く魅力と、ぼくが使っているオススメのタッチペンとアプリを紹介します。
iPadを買うならどれを選ぶべき?
デジ絵を描くために必要なガジェットといえばiPadです。
選択肢としてパソコン×ペンタブもありですが、本気でプロフェッショナルを目指そうとしない限りはiPadで十分でしょう。
ぼくの場合、ブログ用のアイキャッチ画像を描くためでしたからiPadを選択しました。
さて、論題のiPadですが現在様々なモデルがリリースされています。iPad Pro、iPad Air、iPad miniなどなど。
iPadを買うならどれを選ぶべきでしょうか? 初めて購入する人には難しい問題ですね。
ぼくのオススメは一番価格が安いiPadです。
デジ絵ライフは大変素晴らしいものですが、やはり相性に個人差があると思います。
デジ絵に慣れないうちの使い難さなのか、相性の問題なのかは、しばらく使ってみないと分かりません。
バカ高い最新モデルを買って「やっぱり合わないな」と挫折したらもったいないです。「デジ絵以外にだって用途はあるし…」というのは敗北宣言に等しい。
iPadを愛用している絵描きさんには高スペック推しの方が多いですが、ぼくは断然価格が安いiPadをオススメします。
ちなみにぼくが使っているのはiPad mini(16GB)
ガジェットオタクの知人から譲り受けた中古品です。デジ絵初級者には十分快適なスペックなんじゃないでしょうか。
ブログのアイキャッチ画像を自分で描くと楽しいよ
iPadとインターネット契約
意外と知らない人が多いのが「iPadを購入したらインターネット契約をしなければならない」という誤解。
iPad購入とインターネット契約は別物です。
携帯ショップとかに行くとインターネット契約を前提としたiPadのサービスプランを進めてくるので誤解してしまうのでしょう。
自宅にWi-Fi環境があるならそちらを利用してください。もしくはコンビニや商業施設などの無料Wi-Fiスポット。
今のご時世ならネットサーフィンはスマホが主流でしょうから、Wi-Fi環境外でiPadからネット接続する必要はありません。
ぼくのiPadはインターネット契約はしていません。デジ絵とAmazonのプライムビデオを観るためだけに使っているので自宅Wi-Fi環境だけで事足ります。
iPad用カバー
特にこだわりはありませんがスタンディング機能があると映画を観るときに楽です。あ、あと開き防止バンドにタッチペンのクリップを引っ掛けられるとタッチペンの紛失防止になりますよ。
オススメのタッチペンとアプリ
iPadを購入したら次はタッチペンとアプリです。
オススメのタッチペン(スタイラスペン)
タッチペン(スタイラスペン)は、ざっくり言うとペン先の素材と形状で選びます。他にも選定要素はありますが実際に使ってみないとわかりません。
ペン先の素材は大まかにゴム、繊維、樹脂の三種類です。この中でのぼくのオススメは繊維。
ミナトエレクトロニクスのTouch Wand(タッチワンド) D-typeを愛用しています。
ゴムは使い続けると表面のブツブツが摩耗して平らになり、キュキュッと引っ掛かりが気になるようになります。樹脂は逆に抵抗が無さ過ぎて描いてる手応えがありません。
繊維は毛先の"しなり"が程よい抵抗となって絵筆で描いている感触に近い。
繊維の欠点は使い続けると毛先が歯ブラシのように広がってしまうことです。質の悪いペンだと広がりの進行が顕著。
実際のところはどうかというと、ぼくはこれまでブログ用のアイキャッチ画像を200枚以上描きましたが、まだ最初の一本を使い続けています。すぐ毛先が広がるという人は質の悪いペンを使っているか、筆圧が強すぎるかのどちらかでしょう。
オススメのiPadアプリ
iPadアプリは、iPad用お絵かきアプリのProcreateを使っています。
直感的なインターフェースなのでストレスなくイラストが描けます。多彩なブラシで描き分けできるのも魅力のひとつ。
唯一の不満点だった手ぶれ補正未対応が、Ver.3.1で実装されました(ストリームライン機能)
Procreateは家電量販店や携帯ショップのデモ機に高確率でインストールされているので試し描きしてみてください。
スケッチブックに戻れない理由
iPad入手後に早速描いてみたのが今回のアイキャッチ画像です。
スケッチブックと色鉛筆でイラストを描いてきたぼくにとってデジ絵デビューは衝撃的な事件でした。
描き終えたあとの興奮が収まらず、嫁に「デジ絵って凄いんだよ!」と力説したらキモいとしか言われなかったので、デジ絵デビューを検討している人と共有することにします。
消しカスがでない
スケッチブックでイラストを描くと必ずでるのが消しゴムのカスです。
下絵を消すときに大量に消しカスがでます。消しカスって手で払っても、紙と手の間で回転してその場に居座るのでイラっとくるんですよ。
消しカスを処理しきれず嫁に怒られたこと多数。掃除機で処理するのが確実だけど結構面倒臭い。非常に迷惑な存在でした。
これがデジ絵だとなくなります。当たり前の話ですがスケッチブックで苦汁をなめさせられてきたぼくにとっては青天の霹靂でした。
消しカスがでないので何処でも作業ができます。布団の中でだって絵が描けます。
画材が不要
スケッチブック、色鉛筆、鉛筆削り、消しゴムなどの画材は高い品物ではないけれど補充の手間がかかります。
補充を怠ると必要な時に切らしてしまい描くモチベーションがだだ下がりになります。明日でいーや的な
デジ絵だと画材を補充しなくていいんです。強いて言うなら充電だけ。持ち運びもiPadだけなので楽ちん。
レイヤーで作業効率UP
デジ絵ではレイヤー機能があって当たり前になっていますが、これがあるからスケッチブックには戻れないといっても過言ではない機能です。
下絵や色の塗り分けを階層(レイヤー)毎に分けておくと、修正作業がめちゃくちゃ楽です。写真を取り込めばトレースも簡単にできます。
ワンタッチで下絵だけを表示/非表示を切り替えたり、例えば顔のパーツをレイヤーで描き分けておけば、髪型だけゴッソリ修正!なんてことも可能です。
着色した線が伸びないように消しゴムで慎重に下絵の線を消していた日々が噓のよう。
快適なアップロード作業
スケッチブックの時は描いたイラストをブログにアップロードするまでに結構手間が掛かってました。
- スケッチブックで描く
- iPhoneで撮影
- iCloudに保存
- ノートPCにダウンロード
- ペイントソフトで明るさ、コントラスト調整
- アップロード
これがデジ絵(とiPad)だと、
- iPadで描く
- アップロード
たったこれだけ。しかもiPadだけで完結します。
まだまだあるぞ! デジ絵の魅力
イラスト上級者ならではの細かいメリットはもっと沢山ありますが、ぼくはまだ初級レベルを脱していないので、これからデジ絵を始める人に伝えたいポイントだけを紹介しました。
iPad×タッチペンでのデジ絵は、ぼくと同じようにスケッチブックからイラストを起こしてる人にはとくにオススメしたい。衝撃的な感動を味わえるでしょう。
今にして思えば「iPad Proの最新モデルが欲しい!」なんて高望みせずに、型落ち品でもいいからさっさと試しておけば良かったです。
最初のハードル(コスト)は低く設定して行動を最優先に考えましょう。デジ絵デビューを検討している人へのアドバイスでした。
iPad mini(16GB)でもデジ絵のメリットを十分体感できますよ!
ちなみに使わなくなったスケッチブックと色鉛筆は子どものお絵描き帳になりました。