マイホームづくりの値引き交渉って、どのタイミングで、誰に、どのようにやるんだろうって思ったことはありませんか?
今回は、ぼくが実践したライバル工務店がサジを投げるレベルの値引き交渉のテクニックをご紹介します。
似たような条件でマイホームづくりをしている方は試してみる価値ありますよ。
競合店を活用しよう
この手法は地元工務店の社長相手だと効果抜群です。
組織体系がしっかりしたハウスメーカーや大手工務店では難しいかもしれません。というのも営業をやられている方ならご存知かもしれませんが、大抵の場合は平社員10%、上司15%、支店長20%みたいなかんじで最大値引率が設定されているからです。
ですが地元工務店の社長は凄いですよ。最大値引き率は「社長の心意気%」ですから。流石に赤字にはしませんが結構無茶してくれます。
工務店社長にこう言おう
契約前の設計打ち合わせ等で工務店の社長にこういいます。
「実は〇〇工務店にも話をしてます」
社長が笑顔から真顔になりました。そりゃそうですよね。社長の大嫌いなバリバリの競合〇〇工務店ですからね。知ってますよ。
「ぼくはこちらを選びたいんですけどね。ほら〇〇工務店って営業さんいるでしょう?義父母が見事に懐柔されちゃいまして」
などとぼくの気持ちはこちらにあるよ、と前置きしておきます。社長は義理人情に厚いですから。それにしても社長は既に鼻息が荒くなっています。工務店の社長は負けん気も強い人が多いなあ。
「この金額でお願いできたら義父母も何も言えないでしょう。明日〇〇工務店を断ってきます。どうですか?」
事前の見積もりより100万円安い金額を提示しました。流石に無理かなーと思っていたんですけどね。
「わかりました」
・・・え? いいの?
詳細な見積もりを出してもらってるんで材料のグレードダウンや手抜きみたいな下手な値引きはできないし、したらぼくしつこいですよ? 大丈夫ですか?
「〇〇工務店なんて話にならないところをお見せします。値引き内容は安心してください。床材を在庫品から選んでくれて、あとは工期を少し伸ばして貰えれば可能です」
社長が提案してくれた値引きの中身はこうでした。
在庫品を活用
施主の都合でキャンセルされた床材や、特価で売りに出されてた床材をまとめて購入した在庫品が何種類かあるとのこと。見てもらって問題なければ格安で譲ります、ですって!
実際に見せてもらったら売れ筋デザインばっかりで全然不満はありませんでした。そりゃ格安でも捌けなければ買いませんよね。
ボリュームディスカウント
数ヵ月後に案件が重なるときがあり、その時に資材をぼくの分もまとめて購入するので大量購入による割引分(ボリュームディスカウント)をぼくの値引きに当ててくれるそうです。
なんだか他の施主さんに申し訳ないなあ。
在庫品もボリュームディスカウントも普通なら工務店の利益に還元される部分をカットしてくれました。そんなに〇〇工務店に負けるのが嫌なんですね。。。
地元工務店の社長だからこそできる荒業(笑) 普通の営業には無理でしょう。
競合店もサジを投げた値引き額
次の日、約束通り競合の〇〇工務店にいって事情を説明しました。ただ、ここまでお付き合いいただいた義理を果たさなければいけません。いきなり断るのではなく図面をみていただいて(社長の許可はとりました)、この価格でできますか? と確認を取りました。
その工務店では社長にアプローチが出来なかったので設計担当と営業の二人が対応していたのですが、設計担当が値段を聞いた途端に値引き交渉のために持っていた電卓をスッと置きました。
営業も「レミさん、これ(図面)をこの金額でやったらウチでは商売になりません。無理ですわ。。。」と肩を落として言いました。
ですよねえ。
ぼくも見積り金額から100万も値引くなんてありえないと思いますもん。あの社長、値引きの理由以外でも相当頑張ってくれたんだろうな。
地元工務店に頼むなら社長と話さなければもったいないです。だってこんなに社長って凄いんですから♪
そして社長のパフォーマンスを100%発揮してもらうためにバリバリの競合を対抗馬として準備しましょう。ビジネスですから遠慮して手を抜いてはいけません。
こちらも即決する思い切りの良さを持つことも大事です。社長の気質とシンクロすることで話がうまく進む確率があがります。勇気をもって挑みましょう!
帰宅後、嫁にグッジョブ判定をいただきました。
理想のマイホームを手に入れるために納得いくまで情報収集しましょう。実際にマイホームを建てた人のブログは参考になりますよ。