マイホーム完成見学会の謝礼は期待しない!メリット・デメリットを把握しておこう

「完成見学会ってやる意味ある?」

工務店に言われるがままに完成見学会をやっている人は多いです。アレコレ要望を聞いてもらったから断り切れないとか、謝礼がでると聞いて期待するとか、理由は様々です。

他方、プライベートな空間を他人に晒したくないという意見もあります。知らない人たちが新居にドカドカ踏み入るのを想像すると、あまり気持ちのいいものではないですよね。

今回は、マイホームの完成見学会を実際にやってみた感想を紹介します。

これからマイホームを建てられる人は参考にどうぞ。

マイホーム完成見学会やりました

マイホーム完成見学会の謝礼は期待しない!メリット・デメリットを把握しておこう

約2年間かかったマイホームづくりも最終局面です。

部屋中に壁紙が張られると、いよいよマイホームを持つ実感が沸いてきます。

壁紙が張り巡られた白いリビングをみて嫁と二人で「うわあ」と感動したのを覚えています。

そして、このタイミングで工務店から「完成見学会をやらせてもらえないか」と打診がありました。

工務店にとって完成見学会は、次のお客さんを捕まえるチャンスですからね。ぼくらの気分が盛り上がってるときに切り出したかったのでしょう。

嫁は「人に見せるほど立派なものじゃないけど・・・」と消極的でしたが、我が家は社長の力作になっちゃったので断りづらい。

工務店との賢い付き合い方
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マイホームの値引き交渉を成功させるコツ
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結局、嫁に折れてもらいOK出しました。

謝礼は期待しないこと

工務店が「謝礼も出しますので・・・」と口説いてくることがあります。我が家の場合も社長が控えめに謝礼のカードを切ってきました。

完成見学会の謝礼っていくらもらえるのか、誰もが気になるところでしょう。

ぼくも密かに期待していましたが、ずいぶん建築費用を勉強してもらったので「いくらもらえるの?」と聞く勇気はありませんでした(笑)

我が家への完成見学会の謝礼は・・・

缶ビール(250ml)を1ダースと観葉植物2鉢

でした!

そんなもんです。もしかしたら数万円くらい包んでくれるのでは? とか淡い期待は捨てましょう。

完成見学会は、工務店が次のお客さんを捕まえるチャンスであると同時に、施主の「我が家のデザインはどんなもんじゃーい、ガハハ!」とご近所にマイホームの凄さを知らしめる(自慢する)チャンスでもあるのです。

実はぼくも自信作の家事動線を自慢したかったので、何だかんだでWIN-WINの関係になっています。嫁みたいに「なんだか恥ずかしい」という理由で断る人もいますけどね。

そういうことですから、よっぽどの大豪邸でもない限りは間違っても「完成見学会をやってあげてもいいですよ」的な態度をとってはいけません。

的外れな発言なので工務店側から失笑を買います。

完成見学会のメリットとデメリットを考える

謝礼が期待したほどではないし、ぼくのように自己満足に走るタイプでもない。

そんな施主さんの場合のメリットとデメリットを、完成見学会をやり終えたぼくの視点で考えました。

完成見学会のメリットとは

やって良かったなと感じたのは、ご近所さんとの交流を深められたことでしょうか。

家持ちのじっさまやばっさまはマイホームを建てた若輩者にすごく優しいんです。恐らく自分がマイホームを手にした時代と重ね合わせてるのだと思います。

完成見学会以降、ご近所付き合いが円滑になった気がします。地区の集まりとかでも必ず声掛けられます。ちょっと鬱陶しいけど。

完成見学会のデメリットとは

逆にデメリットを列挙します。

  • 他人の子どもに家具や建具を傷つけられる
  • 汚い手や足でベタベタ触られる
  • 嫌いな/苦手な相手も見学にくる
  • 他人に評価されるのが気に食わない
  • 家の構造を知られると生活が透けそう
  • 値踏みされる
  • 見学会の工務店スタッフが信用ならない
  • 近所のじっさまばっさまが先輩風を吹かせる

などなど、デメリット多すぎですね(笑)

しかし、これらは完成見学会でのルールを指定しておくことでほとんど回避できます。

ルールを指定しよう

完成見学会をおこなうなら工務店に対してルールを指定しましょう。

完成見学会にはどんな見学者がくるか予想がつきません。ルールを明確にしておかないとあとで工務店とモメる原因になります。

新聞の折り込みチラシは事前にチェック!

完成見学会を引き受けたときに折り込みチラシの事前チェックを申し入れてください。

雑な工務店だと、明日の朝刊に折り込むってタイミングで試し刷りを持ってきて、

こんな感じに仕上がりました~♪

試し刷りには「予算が少ない方も安心!」というキャッチコピーがデカデカと書かれていました。

・・・完成見学会のチラシとしてはタブーなんじゃない? 面識もない施主に対して失礼とか考えなかったのかな。言うほど低予算じゃないわ!

しかし、事前チェックがなかったことで修正したくても手遅れの状況になるかもしれません。

『予算が少なかった家の施主』というレッテルを貼られるのは嫌だったので、本刷り中断させて修正させましたけどね

白手袋・靴下の着用を指定する

他人の完成見学会を50件以上回った経験からいうと、白手袋・靴下の着用が一般化していました。

完成見学会の後に清掃業者が入るとはいえ、我が家に赤の他人の手垢・手油が付着するのは気持ちの良いものではありません。

工務店も自主的に白手袋・靴下を準備してくれますが、結構チェックが緩いです。子どもが裸足で走り回っても見て見ぬ振りをする完成見学会も何度かみました。

必ず白手袋・靴下の着用を指定して、念押ししておきましょう。

子どもの立ち入り厳禁エリアを決める

ぼくもそうですが家を建てたい人には30代が多く大体は子ども連れです。

子どもは恐ろしいですよ。

床の間にあがってドタドタ走る。クローゼットのパイプにぶら下がる。キッチンの扉をバカバカ開け閉め。持参した玩具を建具や家具に勢いよくガツーン!!

親でも制御不能なリトルモンスター。

嫁がお気に入りのシステムキッチンに何かあったら大変です。

「子どもは外で預かれ」と厳しく言うつもりはありませんが、子どもに立ち入って欲しくないところは指定しておきましょう。

工務店スタッフが配慮してくれると思います。

マイホームのお値段緘口令(かんこうれい)

残念ながらマイホーム建築費用を他人に教えてしまう口の軽い工務店スタッフは存在します。

「いくらなの?」といやらしいことを聞く見学者に、指を数本立てて「これくらいですね」みたいな。その指へし折ってやろうか

・・・オホン。

一般的に建築費用は他人に知られたくないものです。工務店スタッフに緘口令を敷いておきましょう。

完成見学会当日は様子を見にいこう

工務店の立場として、施主がいると色々やりにくいので完成見学会から遠ざけようとします。

見学者のネガティブなコメントが施主の耳に入らない配慮でもあります。感性は人それぞれなのでネガティブなコメントは必ずでますからね。

ぼくも工務店の社長から「一日中いても暇でしょうからお買い物にでも行かれては?」とやんわり「来るなよ」とけん制されました。

でもそんなことは気にせず何度も様子を見に行きましょう

工務店スタッフも人間ですから段々と気が緩んできます。せっかく指定したルールがおざなりになる可能性だってあります。

プレッシャーをかけるために積極的に行きましょう。頑張れ頑張れー見守ってるぞー

終わったあとは入念にチェック

完成見学会が終わったら傷や汚れを入念にチェックです。

工務店のチェックも入りますが見落しがないとも言い切れませんので。

特に子どもの目線の高さでよーく見てください。そして万が一見つけたら工務店に直してもらいましょう。引渡し前なら無償で対応してもらえます。

引渡し後に傷や汚れを見つけても、それが完成見学会の時にできたという確証がないので無償での修繕は難しいですよ。

完成見学会は無事終了しました。

こうして完成見学会は無事終了しました。嫁のシステムキッチンも無事です!

色々と注文付けたり、完成見学会でウロウロしたりと工務店にとっては迷惑な男でしたけど、有望案件が2件発生したようなので社長はホクホクな顔で帰っていきました。

完成見学会を検討している方はメリット・デメリットを想定したうえで計画的におこないましょうね。

理想のマイホームを手に入れるために納得いくまで情報収集しましょう。実際にマイホームを建てた人のブログは参考になりますよ。

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