二世帯住宅
馴染みのある言葉ですが、その実態は住んでみないとわからない不確かな住宅形態です。
「親がいるから二世帯住宅」という短絡的な発想で決めてしまうと後悔するかもしれませんよ?
今回は、二世帯住宅を採用する前に絶対やっておくべきことを紹介します。
お試し同居は絶対にやるべき!
ぼくらは義父母の土地にマイホームを建てることになったので、二世帯住宅の可能性を視野にいれることになりました。
二世帯住宅を検討するときに絶対にオススメしたいのがお試し同居です。ぼくは一年間かけてじっくりとお試ししました。
ぼくは思い違いをしてたんです。
嫁姑問題とは嫁と姑だけの特異な関係から生まれる問題であって義父母とぼくの間ではおこらないだろう。もしくは自分のことだからコントロールできるだろうと考えていました。
そんなことはなかったぜ。
これはね、やってみないと気付かないです。お試し同居をしないで安易に二世帯住宅を選択していたら100%後悔していたと思います。
嫁が発案で始まったお試し同居
お試し同居の発案者は嫁でした。
ぼくは同じ土地に住むなら二世帯住宅になるのかなーと思っていまして、嫁に「どんな二世帯住宅にする?」的な問いかけてみると、ちょっと待てと制止されました。
嫁が二世帯住宅を素直に受け入れられない原因は義母の存在でした。
義母は気配り上手で社交的、快活で演劇活動をしているため町内で知らないヤツはいない有名人です。ぼくも好きか嫌いかで問われれば「好き」と答えます。
ただ、そんなアクティブな面を支えるためか、とにかくキッチリした性格で頑固です。自分のルールやペースを乱されるが大嫌いなので同居するのはシンドイかもしれないと嫁がいうんです。たしかに嫁と小言を言われる現場を何度も目撃していました。
義母をよく知る娘からそういう評価をされるとぼくまで不安になってきたので、お試し同居の提案を採用することにしました。
お試し同居で発覚した問題の数々
義父母に許可をいただき嫁の実家でお試し同居をスタートしました。
そして一カ月も経たないうちにボロボロと問題発生。
義母が一方的に悪かったワケではない。ぼくらも悪い面があったし。ただ相性が悪かった。お試し同居は嫁の英断でした。
思い出すだけでもイライラする体験談をいくつかご紹介します。
消されるテレビチューナー
夜、義母が寝付く前にTVチューナーのコンセントが抜かれます。ぼくらがいる部屋のテレビも繋がってるのでアメトークが最後まで観れた試しがありません。
それとなく理由を聞いたところ電気代がもったいないんだと。「毎月50円払うからやめてくれ」と言いそうになりましたが確実に嫌われるのでやめました。
寝る前にコンセントを抜くのが義母のルーティーンなのです。
何十回も水をかぶる
お風呂場のシャワーを使った後はカラン(シャワーと手元の蛇口を切り替えるレバー)を蛇口側にしておかないといけません。
そうしないと風呂掃除をする義母がシャワーの水をかぶります。カランが蛇口側にあることを前提に水量バルブを開けるからです。
いやね、カランを戻し忘れるぼくも悪いですけど、だからって1年間に何十回も水をかぶらないでくださいよ。流石に学習するでしょ…
最初の数回は悪いことしちゃったなーと感じていましたが流石に何十回もやられたら恐怖を感じました。ルールを守らないことに対する体を張った抗議だったのかな。
目の前で正される
お試し同居とはいえ、居候の身なので家事はできる範囲でお手伝いするんです。
ですが義母はキッチリした性格なので自分のレベルに達していないと無言で正されます。
例えば食器棚に洗った食器を片付けるにしても自分が決めた配置じゃないと一旦全部出して配置し直します。洗濯物同士の間隔もそうです。数ミリ単位の修正に意味があるの?? 無言の圧力がツライ
直接物申さない
何か気に入らないことがあると嫁を通して指摘してくるんです。その頻度が高くてイラッときたので「何かあればぼくに直接指摘してくださいね?」と伝えても一週間くらい指摘が途絶えて、その後はまた嫁経由で再開。
何度も同じやり取りをしてたら嫁に「もう諦めなよ。お母さんは人の意見聞かないから」と諭されました。
やって良かったお試し同居
絶対に上手くいかないと判断したので二世帯住宅をやめました。
実家の隣に新居を立てて適度な距離を保つことにしました。その方がお互い精神的に健全です。嫁も「お母さんとは絶対一緒に住めない」と言ってました。
大分ストレス溜まってたようです。結婚式の母への手紙で「わたしはお母さんのようなお母さんになりたい」と泣きながらいってたのにな(笑)
いやーマジ無理っす。お試し同居して本当に良かった。二世帯住宅を検討しているならお試し同居はやるべきですよ。
理想のマイホームを手に入れるために納得いくまで情報収集しましょう。実際にマイホームを建てた人のブログは参考になりますよ。