昔「だまって俺について来い」ってなんだか男らしいセリフが流行りました。
ハナ肇とクレージーキャッツに在籍していた植木等が歌った昭和の歌謡曲のタイトルですね。この曲は映画やアニメの挿入歌で使われたので幅広い年齢に認知されているようです。
お金や彼女、仕事がない自分。それと同じ境遇の人を慰める懐の深さを歌った歌詞です。いい歌ですよね~ ついていくぜ兄貴!
夫婦間で使われる「だまって俺について来い」
いつの間にか歌詞のイメージとかけ離れたセリフの使い方を聞くようになりました。旦那が嫁に言うそうです。「だまって俺について来い」って。
・・・意味がわからない。男同士の会合、とくに既婚者の集まりで耳にする機会が何度もあります。
歪んだ自尊心は旦那が嫌いになる原因になりますよ。
どんな人が使う言葉なのか?
「ついて来い」という発言は夫婦関係の主導権を握りたいという願望の現れです。
あえて口にだして要求するということは現時点は主導権を持っていないってことです。そして主導権を握っていないと自尊心が保てないのかもしれません。
何がそう彼らの自尊心を駆り立てるのか? 職場で虐げられているのか、それとも育ってきた環境がそうだったからなのだろうか。
夫婦関係は対等であるべきです。
ついていく、いかないは自然とそうなるものであって強制させるようなものではないと思うのです。
「だまって」という言葉も酷い。交渉の余地なしってことです。
相手がどんな状況であれ一方的に事を進めようという、とてつもない身勝手な考えです。
もしくは相手の反論に対抗できない思慮の浅さが露見するのが怖いのかもしれませんね。
つまり、嫁に対して「だまって俺について来い」と言っちゃうような旦那は”哀れな勘違い小心者”ってことです。
そんな旦那に嫁がついてくるはずがないです。むしろ逃げます。
嫁についていく
でもね、気持ちはわからなくはないんです。嫁が自分を信頼してついてきてくれたら、それはきっと天にも昇る思いなんでしょう。まさに嫁モテ。
「だまって俺について来い」なんて言わなくてもいいんです。
まずは嫁についていくんです。
具体的に何をするかといえば嫁との共通点を増やしていくだけです。好きなこと、好きな食べ物、好きなアーティスト、好きな映画、嫁の心動くものなら何でも結構です。しぐさや言動、それとなく真似してみるのもいいですね。
信頼関係が構築される
なにがおこるか。
共通点が沢山ある人とは話が合いますし、自分の一番気持ちのいいタイミングやさじ加減で過ごすことができるので、旦那と一緒にいることに居心地の良さを感じてきます。
そのような状態で一緒に過ごしていると自然と信頼関係が構築されていきます。
信頼関係が高まってくると今度は旦那の行動に嫁が引き寄せられます。今まで嫁に合わせていた旦那が別の行動をとると、居心地の良さを維持したい欲求から無意識レベルで旦那にあわせるようになります。
信頼関係があるからこそ起きる現象ですね。
我が家のスマートフォンの機種はいつもお揃いです。最近は寝間着もお揃いのフリース生地に変えました。
しょうもない? いえいえこういった積み重ねが大切なんですよ。