嫁に小言を言われると条件反射で口答えしてしまいます。
こちら側に落ち度があったとしても、
つい自分の正当性を主張したくなるんですよね。
自分の行いの良し悪し以前に、小言を言われるのが嫌いなので小言に対して反抗したくなります。我ながらダサい思考回路です。
直さなきゃいけないけど、なかなか直りません。
小言に対して安易に反論してしまうと、売り言葉に買い言葉で夫婦喧嘩になるのは火を見るよりも明らか。
夫婦喧嘩はお互いの関係を見直すコミュニケーションとして有効ですが、しょうもない理由で喧嘩するのは、ただただ消耗するだけです。
お互い嫌な気分になっていいことなしですよね。
今回は、しょうもない夫婦喧嘩を回避するために、ぼくが実践している『3Fの法則』をご紹介します。
3Fの法則で反論処理能力を鍛えよう
3Fの法則は営業活動などで使われる反論処理の手法です。
3Fの法則
- Fell 同感
- Felt 同調
- Faund 発見
やり方は簡単です。
まずは相手の意見を受け入れます(Fell)
次に理解を相手に示します(Felt)
最後に、自分の主張したい内容(反論)を持ってくる(Faund)
この手順を踏むと、相手が「自分の意見を受け入れてもらったな」と感じるので、昂っていた感情が落ち着いて反論に耳を傾けやすくなります。
対人コミュニケーションの手法として優秀なので、営業活動以外でも使っていきたいテクニックです。
「Faund 発見」の狙い
3Fの法則の3つめのステップは「Faund 発見」です。反論処理の手法なのに「Objection 反論」ではなく「Faund 発見」です。
ぼくが3Fの法則が使えると思うポイントがここにもあります。
3Fの法則を使った場合、自分が反論のつもりで発信しても、相手は「反論」ではなく「発見」として受け取ってくれるんです。
例えば、小言を言う嫁の立場で考えてみてください。
小言を言うことで旦那がどんなリアクションをするかは、おおよそ想像できますよね。まあ、口答えするか気のない返事でしょう。
それが同感や同調のリアクションだったら、まずその意外性にビックリして思考停止に陥ります。
そうなると反論に対する迎撃態勢も緩んで、変わりに相手が置かれた状況に注目するようになります。
その後旦那が主張する内容(反論)の中に、相手の状況を作り出した理由があれば、それが発見となって「なるほどな」と納得してしまうのです。
相手の状況が把握できたことで、問題(小言の内容)に対しての建設的な意見が出やすくなります。
要するに、3Fの法則はただの反論から良い関係を構築する意見のすり合わせに切り替えることができます。
夫婦間での反論なんて不毛ですよ。
イエス・バット法
似たような手法にイエス・バット法というものがあります。こちらは結構有名ですね。営業マンなら活用している人は多いんじゃないでしょうか。
- 同意する
- 次に反論する
やり方は3Fの法則とほぼ同じです。
同意する
次に反論する
女性に対してなら、相手に同調するステップがある『3Fの法則』のほうが効果的です。
小言を言う人は感情的になっている
小言は不平、文句、苦情を相手に伝えることなので、ほとんどの場合でネガティブな感情に支配されています。
小言を言う側は「コイツの行動(発言)が気に食わない」というネガティブな感情がメラメラ燃えてるわけです。
そんな相手に対して安易に反論することはNG。普通に考えたらわかりますね。
どんなに的確な反論だったとしても無駄です。
気に食わなくて文句いってるのに、さらに「反論」という気に食わないことされたら感情を逆撫でる結果にしかなりません。
3Fの法則をシミュレーションしてみよう
3Fの法則をシミュレーションしてみましょうか。
3Fの法則を使わない例
3Fの法則を使った例
どうでしょうか? 相手に与える印象がまったく変わっています。
これなら自然な流れで自分が主張したい内容(反論)を伝えることができますね。
「お金」と「謙遜」には使ってはいけない
非常に有用な3Fの法則ですが万能ではありません。使い方を間違えると逆効果になることもあります。
とくに「お金」と「謙遜」に対しては注意が必要です。
NG編:お金の話に使う
NG編:相手の謙遜に使う
~ DEAD END ~
・・・使いどころを誤ると大変なことになります。状況をみて適切に活用しましょう。失敗したら夫婦喧嘩の仲直り方法も参考にしてくださいね。
つい条件反射で口答えしてしまう人はぜひ試してみてください。