「無信心者だからお宮参りにいかない」
「神頼みなんて性に合わない」
「神様がいたら俺の毛根はまだ生きていたはずだ」
まあまあ、お父さん。そう片意地を張らずにちょっとぼくの話を聞いてください。信仰心が厚くなくたってお宮参りにはいっておいた方がいいんですよ。
今日は下の子のお宮参りでした。天候が心配だったけど参拝中だけ晴れててくれた。この子は晴れ男に違いない。
— レミ@嫁にモテたい人 (@yomemote) 2016年9月22日
ぼくもつい先日次男坊のお宮参りに行ってきました。そんなぼくも別に神様なんて信じていませんからね。普段は神頼みとかするけどノリです、ああいうのは。
それでもお宮参りを決行したのには、ぼくなりにお宮参りのメリットを感じているからです。今回はお宮参りに行くのが億劫なお父さんに捧げる記事です。
お宮参りとは?
お宮参り
無事に出産したこと、そして赤ちゃんの健やかな成長を願い、初めて赤ちゃんと共に土地の守り神(氏神・うじがみ)様に参拝する儀礼。「初宮詣(はつみやもうで)」「産土神(うぶすなかみ)参り」とも言います。男の子は31日目、女の子は32日目とされますが、現代は赤ちゃんの健康やママの回復などを考え、日を選ぶのが一般的です。
参拝しておけば神のご加護があるかもしれないし、ないかもしれない。そんな不確かなものに謝礼(玉串料)を支払うのはちょっとな・・・『お宮参り』という神事をありがたがる人達を少し冷めた目でみていました。
でもぼくは参拝します。
なぜなら、お宮参りは子どもに向ける愛情表現のひとつだと理解しているから。
お宮参りは子どもへの愛情を深めるチャンスなんだぜ
世間では手の掛かる子ほど可愛いといいますが、これに100%賛同するつもりはないのですが一理あるなぁとも思います。
『手が掛かった』という事実は思い出としてずっと残ります。
- 食事中に座ってくれない
- 興奮すると大声で叫ぶ
- 友達とすぐ競いたがる
- おもちゃを分解するのが好き
- 肌が弱くすぐ荒れる
- 寝汗が多い などなど
そんなこともあったね、と嫁と二人で懐かしむこともあるし、思い出の数が多ければ多いほど子どもに愛着が沸いてきます。
さらに『お宮参り』は一連の行為を定義づけた言葉なので、記憶に定着しやすく、時間が経過しても『お宮参り』の一言で当時のイメージが蘇るでしょう。
こういったイベントを大切にしていくことで、子どもへの愛情が深くなるのかもしれないなと考えるんです。愛情があるから何かする、ではなく、何かしてあげることで愛情が深まる、みたいな。
神のご加護を受けるためじゃなく、『子どもを愛する』自助努力を決意するために行けばいいんですよ。
お宮参りは難しく考えなくてOK
神事には作法があります。動画は玉串拝礼の作法
偉い人が偉そうな衣装で作法の手ほどきをしていると、厳かでうやうやしい雰囲気になんだか堅苦しさを感じてしまいますよね。でもお宮参りはもっとアットホームな雰囲気なんですよ。
土地の守り神様は親戚のおっちゃんぐらいの感覚でいいと思います。
「よっ久しぶり!これうちの子だわ。よろしくね」的な。おっちゃんなら少し作法を失敗するくらい「ガハハ」と笑い飛ばしてくれるでしょ?
服装だってそんなにかしこまる必要はありませんし、赤ちゃんを誰が抱っこしてたって、おっちゃんは気にも留めません。
うちはお義父さんに合わせて全員フォーマルな服装でしたが、次の祈願者グループは全員私服でしたからね。
ぼくの地域にある神社はとても寛容です。
お宮参りは親孝行にもなるんだぜ
両家のジジババは常にソワソワしています。
目に入れても痛くない世界一可愛い孫に、とにかく何かしてあげたくてソワソワしています。
「お宮参りしたいなー」なんて切り出そうものなら、どこにいようと喜んで馳せ参じます。こちらから言わなくても「お宮参りはやらないの? いつやるの?」と催促してくるかもしれませんね。
孫の成長イベントはジジババが嬉々として見栄を張る場所でもあります。気が付いたら祝い着からお供えもの、食事会の支払いまで「いい、いい、俺が出すから」なんてことも普通に考えられます。
どんどん甘えておきましょう。これは親孝行である!
両家でどちらが出すかモメだしたら「〇〇家はお食い初めのときによろしくお願いします」と次につなげればよろし。
神社にいってみよう
ぼくが体験したことも地域によって異なるかもしれません。鵜呑みにして失敗する可能性もちょっとはあります(笑)
一番てっとり早いのは神社へ下見にいくことです。
神社によっては玉串拝礼の作法を綴った印刷物を置いていたりするのでうまく活用しましょう。神主様や神官が暇してたら色々と教えてくれるはず。
お宮参りで神社を訪れる家庭は予想以上に多いです。週末に散歩がてら神社の境内をウロついてみてください。
大きめの神社ならひっきりなし(結婚式と被ると少ないですが)、新潟の片田舎にある小さな神社でも2組/日はいます。
そこでお宮参りに来ている人たちを見て、感じてきてほしい。皆、素敵な笑顔ですから。モチベーションがあがると思いますよ。
稀につまらなそうな表情のお父さんがいますが、無信心なのに強制連行されたお父さんだと思います。そっとしておいてあげましょう。
赤ちゃんにとって一度きりのイベントです。是非奥さんと楽しんでくださいね。