30代で人間ドックの費用に見合う収穫はあるのか?【受診レポ】

先日、人間ドックにいってきました。

齢36

まだ若い、つもりです。

会社が実施する健康診断で十分じゃないかと言われれば、その通りかもしれませんね。ぼくもそう思います。

今回、身銭を切ってまで人間ドック受診を決心したのには理由があります。それは糖質制限ダイエットの存在です。

糖質制限ダイエットは効果が高く、カロリー制限食でお腹を空かして難行苦行に耐えることに比べれば、とてもラクに実践できます。けれども、リスクが高いことでも有名なんです。

糖質制限のやり方をまとめた記事でも書いたようにリスクの高さは糖質制限のやり方を間違えてるのが原因なのですが、そうは言っても心配してしまうのが人情。

嫁を安心させたかったのと、何だかんだでビビりなぼくのもとに会社経由で人間ドックの案内がきたのがキッカケです。

補助金出してくれるし、まさに渡りに船ってヤツですね。

先に診察結果から書きますが、人間ドックで『超健康体』だということが証明されました。

人間ドックの結果によって「糖質制限ダイエットは安全!」と言い切るつもりはありませんが、36歳の男が糖質制限ダイエット(運動一切なし)を10ヶ月続けても健康を害することなく16kg痩せたのは事実です。

※危険のない、正しい糖質制限ダイエットをするなら、この本がオススメです。ぼくが嫁の協力を得るために購入した糖質制限ダイエットの本です。

今回主張したかったことはそれだけなのですが、世間的には30代で人間ドックにかかるのが割と珍しいようです。

人間ドックを受けると宣言したら周りからどよめきが起こりました。無料で受診できる会社の健康診断があるのに、30代の若者が自腹で高い費用払って人間ドックを受けるって聞いたら「コイツ死ぬんじゃないか?」と疑いますよね。

人間ドックの費用は一般的な内容だと3~5万円くらいかかります。それにオプション検査を追加した分が加わります。

ぼくは日帰りコース+オプション検査2つ追加で約4万円でした。めちゃくちゃ高い…周囲のどよめきに納得。

30代で人間ドックの費用に見合う収穫はあるのか?折角ですから体験レポートを書こうと思います。

後半に栄養指導の先生に糖質制限ダイエットのことを聞いた結果もありますよ~。

30代で人間ドックにいってきたよ

アクアーレ長岡健康増進センター
アクアーレ長岡健康増進センター

アクアーレ長岡健康増進センター(新潟県長岡市)で人間ドックを受診してきました。

ここを選んだ理由としては、人間ドック受診者は温泉が無料で利用できるから。これがなかったら新潟市の人間ドックを選択していたと思います。近いし。

img_0219
アクアーレ長岡の施設案内

玄関入ってすぐに施設案内があります。人間ドックは緑色エリアの2F。アクアーレ長岡自体は結構広い。

プール/マシンジム・スタジオ/温泉/リラクゼーション/会議施設/レストラン/宴会場があります。トレーニングウェアを纏った若い利用客が多かったです。長岡市民は割と健康志向なのか。

30代の日帰り人間ドック

30代で人間ドックの費用に見合う収穫はあるのか?【受診レポ】

本当は徹底的にやりたかったのですが、ぼくには帰りを待つ子どもがいるので日帰り人間ドックを選択。検査自体は半日で終わります。医療技術の進歩は目覚ましいですね。

日帰り人間ドックの流れは以下の通り。

午前中でほとんどの検査が終わったら、午後の講話や体操、栄養指導などは任意参加です。(時間がない人や会社指示で来ている人は半日で帰ってました)

30代の人間ドックはまだ早い?

img_0222
ドックウェアに着替えました

アクアーレ長岡で実施される人間ドックのキャパシティは24人/日程度。ぼくが受診した日の年代別比率はざっくり、

60代 30%
50代 45%
40代 20%
30代 5%(多分自分だけ)

でした。男女比率は50:50。メインはやはり50代以降で、40代は見るからに肥満ボディの不健康そうな人たち。

そんな現状から察するに30代で人間ドックは早いかな、と思いました。総合診断を担当してくれた先生に聞いたら

「30代でも決して早くないし、受ける人もいるよ」とは言ってたけれど、その言い回しは少数派(マイノリティ)ってことを認めてますよね。

30代で見た目普通な人が人間ドックを受診するとめちゃくちゃ浮いた存在になります。

他の受診者や若いスタッフから決して気のせいではないレベルでジロジロ見られました。※当方イケメンではありません@嫁談

人間ドックと健康診断の違い

じゃあ「30代が人間ドックにいくメリットは何なの?」という話になります。人間ドックと会社の健康診断の違いを調べてみました。

ちなみに実施の目的はどちらも同じで、健康異常を早期に発見と健康保持するためです。

会社員の健康診断受診は義務

健康診断は法律で毎年一回受けることが義務付けられています。

会社側は勿論ですが、実は労働者側にも受診義務があり、会社は受診命令に従わない労働者に対して懲戒処分をもって対処することもできます。

会社としては年一回、必要最低限の検査項目を消化する感じでしょうか。会社によって実施時期が異なるのは大体はお金の都合です。閑散期の方が安く上がります。

それに対して人間ドックは法的な定義がありません。

人間ドックはお金がかかる

健康診断は会社の健保組合での受診なら無料の場合が多いです。ぼくの会社もそうでした。

それに対して人間ドックは健康保険の対象から外れることが多く、3万円~5万円掛かります。今回の日帰り人間ドックは約4万円でした。高い!

人間ドックは目的に合わせてプランが変更できる

先ほども書きましたが健康診断は必要最低限の検査項目で済ませる会社がほとんど。

過去に病気で医者にかかったりして経過が心配な人は、それに合わせてプランが選べる人間ドックのほうが安心かもしれません。

ぼくは数年前に脂肪異常症と診断されたこともあったので、その辺りのオプション検査を追加しました。

「一般的な30代に人間ドックは必要か?」と聞かれたらぼくはNOと答えるでしょうね。費用に見合う収穫はありません。

受けるに越したことはないと思うけど、お金がかかりすぎる印象を受けました。

時間つぶしは考えておこう

img_0227
人間ドック受診者は温泉が無料

予想通りでしたが、検査の合間に待ち時間がたくさんありました。

他の受診者と世間話でもできれば良いんでしょうが、ぼくの場合、ついウッカリ「今日はどんな病気で検査を?」と聞いてしまいそうで怖くて話しかけられず。

逆に他の受診者からみれば(若いのに人間ドックなんて、相当深刻な状況なのだろうか…?)と腫れ物扱いだったかも知れません(笑)

他人の思惑など想像でしかないですが、実際のところ受診者同士のコミュニケーションは皆無でした。

と、いうわけでぼくはB5サイズの書籍を小脇に抱えて臨みました。人間ドックエリアのベンチ脇に雑誌が置かれてたので、特に咎められることもなかったです。

施設側もマッサージチェア、漫画、新聞、雑誌、将棋、テレビなど時間つぶしのアイテムを用意してくれていましたが、検査巡回中にマッサージチェアやテレビ、新聞は無理だし、漫画や雑誌は手垢にまみれてて(偏見)触りたくない。

他の受診者さんは手持無沙汰でポケーっとベンチに座っているか、居眠りしていました。時間つぶしは用意しておいた方が良いです。

昼食後の休憩は施設の温泉で時間つぶし。アクアーレ長岡を選んだ理由はここです。昼休憩にもなるとそれなりにコミュニケーションを取り出す人がチラホラ出始めるのですが、ぼくは当たり障りのない会話ってのがどうも苦手で避難場所が欲しかったんです。それが浴場です(笑)

体力測定で実際より10歳老けてて愕然とする

人間ドックは体力測定がプログラムに組み込まれています。ちなみに辞退することもできます。高齢者の中には負荷が強い測定をやらない人が何人かいました。

測定項目は、垂直ジャンプ、全体反射(ライト点灯で地面から足を離すやつ)、前屈、握力、片足立ち、足上げ(寝て足を30度あげる)の6つ。

体力測定なんて学生以来やってないので楽しみにしていました。けれども、測定後は後悔の念しか残らず。どうしてこうなったんだ…。

その実力は、トレーニングルームに掲示されてた全国平均値(30代)を全て下回るという結果に。

・・・運動しなくちゃ

30代が聞いた医師の栄養指導

img_0226午前の検査が終わり、7割程度の受診者が帰る中(午後は任意)、ぼくは初めての人間ドックということもあり真面目に参加してきました。

朝早めに受付を済ませた人から早く帰れるように順番を調整してくれます。早く帰りたい人は早めの受付を。

健康講話やトリム体操(今回は腹式呼吸)を適当に流し、総合診断へ。担当の先生には「健康、現状維持して!」と嬉しくも面白くない(ネタ的に)診断をいただきました。

これで嫁も安心してくれるだろう。ぼくも胸を張って糖質制限ダイエットが成功したといえます。

あ、今回一番収穫だったトリビアは、『痔の人は大腸ガン検査に引っかかって割と面倒臭いことになる』でした。

痔には気をつけましょう。実はトイレが長い人ほど痔になり易いです。

その後、栄養指導となり別の先生と面談しました。

栄養指導をするような先生は糖質制限ダイエットをどう思ってるんだろう?

自分が糖質制限ダイエットを実践してることは伏せて聞いてみました。

「あー…糖質制限はリバウンドしやすいですね。それにご飯がないと味付けの濃い料理を食べることになるので、体にもよくないです。それよりもバランスの良い食事を心掛けましょう。」

リバウンドしやすい理由を聞くと、

「糖質制限で食事を我慢した反動が、ダイエットを終えた後にきます。それは本人が思っている以上に食べ過ぎてしまうことが多いからです」と仰っていました。

栄養指導の立場からなのか、糖質制限ダイエットを詳しく知らないのか、あまり的を得た回答ではありませんでした。

糖質制限ダイエットは、食べる量を制限するのではなく、食べるものを変える(糖質が少ないもの)ダイエットです。そのルールを守ればたくさん食べてもOK。先生はカロリー制限ダイエットと勘違いしてるのだろうか?

味付けについては薄味のものを選んで食べれば良いだけなんじゃないかなーと思うのです。

糖質制限談義は消化不良に終わってしまいしたが、よくよく考えてみればバランスの良い食事のほうが確実に健康維持できるのに、糖質制限の良し悪しを説く栄養指導の先生っていないのかも知れませんね。

とりあえず、基準・根拠・理由を以って糖質制限ダイエットを否定されなかったのは収穫でした。

-ダイエット